埼玉県秩父市でございます。こちらに『護国観音』という立派な大観音がいらっしゃるので紹介します。全長16メートルの巨大な観音様は、影森駅からすぐ近くの『大淵寺』にいらっしゃいます。
この辺には秩父三十四ヶ所霊場巡りってのがあって、その27番札所にもなってるみたいです。
目次(もくじ)
秩父の山の上の護国観音
すっげー山の上にある。
16mの観音様が豆粒のようだよ。
この日は前日のおおくら大仏参拝からの2日目。1月3日の朝8時です。風は強くて寒いし、こんな早朝から山登りか…。大仏巡りは大変です。
重い荷物を背負いながら、一歩一歩足を踏み出すこと数分。いよいよ護国観音が近づいてきました。
最後の最後で鬼のような鎖一本巨石登り。1月3日の朝でも、大仏のためなら乗り越えられる。
ついた頃には汗だくに。こちらが秩父の護国観音様です。伝え聞くところによると、1935年に作られた、戦前のコンクリート観音です。神奈川県の大船観音なんかと同じですね。
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しかし、思えば遠くへ来たもんだ。
護国観音の特徴
さてこの観音様、やたらと造形のレベルが高く感じる。例えば袖の中の腕だとか、あまり目に触れない場所は誤魔化したくなるものだけど、しっかりと腕があって、その上に薄いコンクリートの衣を被せることで、リアリティをしっかり演出してる…気がする。
右の写真は30、40メートルくらいの巨大観音なので、単純に比較してはいけないかもしれないけど、こんなイメージです。
左手に剣を持っているのも特徴。なんたって戦前生まれの『護国』観音なので、その辺の時代背景を踏まえてか、珍しく剣を持っています。
顔立ちはすごくはっきりとしています。その理由として、瞳が繰り抜かれハイライトが入っていることが挙げられます。なかなか珍しいですね。
背後に回ると、台座と観音様の間に隙間があることがわかります。あえて台座から衣を離すことで、衣のふんわり感を演出しているんですかね。くっつけた方が確実に安定感が得られるのに。見た目への熱いこだわりを感じます。
背中には謎の穴が開いています。
中を見てみると、いくつかの柱と小さなスペースが。もともと胎内仏でも置く予定だったのかな。大仏の謎の穴と聞くと、常福寺の大仏を思い出しますね。
観音様のものっぽい破片が落ちてた。ただでさえメンテナンスのめんどくさい山の上にあるし、そのうち剣も落としちゃいそう。
あとなんか足がかわいい。
護国観音
公式サイト:ない
住所:〒369-1872 埼玉県秩父市上影森411
電話番号:0494-22-5259
場所:Googleマップで見る
営業時間:8時〜17時
入場料:ない
備考:秩父観光に是非どうぞ