1977年、フランスで「1ヶ月間海底で暮らす」という実験が行われました。無謀とも思えるこの実験も結果は無事成功。いよいよ人類は生活の場を陸のみにならず海底にまで拡げん、とばかりの第一歩を踏み出したのでございます。
で、その時に使われた「海底住居」が本日の議題なわけです。
※海底住居ガラテは2014年の3月23日に撤去されたようです。Kazuhiroさん情報提供ありがとうございます。
海底住居ガラテ
引用元:Underwater habitat - Wikipedia, the free encyclopedia
海外版Wikipediaには写真がありました。
こちらが当時実験に使われた「海底住居ガラテ」です。
この中で4人が暮らしていたわけですが、ご覧の通りそこまで大きくもなく…。
一応台所やシャワートイレなんかもあったらしいですが…どうなんだろ。
まぁ、まぁ、まぁ。
ともかく1ヶ月間海底で生活するという実験を達成したのは、このガラテがあってのことなのです。
フランスが世界に誇る一大発明なのであります。
で、そんな輝かしい過去を持つガラテが大阪の港の一画に、ポツンと打ち捨てられているのです。
基礎部分には「GALATHEE」としっかり書かれています。
以前は説明のプレートなんかもあったようですが…。
現在はそれもなく、錆に纏われ、柵に囲われ、なんかもう…ゴミです。
昇降口がありました。
柵に囲われる前は子供やホームレスが出入りしていたらしいです…。
唯一内部の様子を伺える、ナウシカのオームの目のような窓も、現在では汚れまみれで見通しが悪いです。
横からガラテ。
恐らくこれが正面。
柵すら崩壊中。
基礎部分の内部は…なにもない。
虫っぽい。
じゃあなんでこんなとこにあるのかと言うと。
まず、ガラテの実験成功の記憶も新しい1981年に、神戸で行われた「神戸ポートアイランド博覧会」にてガラテの展示がありました。
具体的な経緯の方は知りませんが、その博覧会が終わるとともに大阪に寄贈され、最終的にこの「大阪南港魚つり園」に放置ということになりました。
そう、ここは釣り客で賑わう公園の一画です。
みなさんの目は海底の魚たちに向いているので、地上に上がった元海底住居には関心もないでしょうねぇ…。
がんばれガラテ…。
ガラテUFO説なんかどうだろう。
海底住居ガラテ
公式サイト:なし
住所:〒559-0032 大阪市住之江区南港南6丁目9番3号
電話番号:
場所:Googleマップで見る
営業時間:4~11月 05:00~19:00 12~3月 07:00~17:00
休園日:年末年始と水曜日(祝日は開園) 入場料:無料
備考:海に還してやれよ