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ボク、幸野川橋梁
ボク、幸野川橋梁

かつて熊本県の阿蘇から大分の豊後森を繋ぐ、国鉄宮原線がありました。1984年に廃止され、レールはほとんど残っていません。

しかし、宮原線を支えた7本のコンクリートアーチ橋は、登録有形文化財として残されています(本当は8本あったらしい)。今回はそのセブンブリッジズの1つ、幸野川橋梁を見てきたので紹介します。

田舎に残るコンクリートアーチ橋

コンクリート橋がこんにちは
コンクリート橋がこんにちは

幸野川橋梁にやってきました。この足元に流れる幸野川に跨った橋です。と言いたいところですが、この川は縦木川と言うそうな。幸野川じゃねーのかよ。

かつては田んぼだったのさ
かつては田んぼだったのさ

かつてというか数年前までは、写真上一番右の1車線だけが通行でき、車が走ってる2車線は田んぼでした。水面に反射するアーチ橋の様子がまた素敵だったんですが、今ではその田んぼが道路に変わってしまい、趣は減ってしまいました。

アーチ橋の下で水遊び
アーチ橋の下で水遊び

ただ幸野川…じゃなかった縦木川は健在。綺麗な川でした。

幸野川橋梁は竹筋コンクリート?

内部は竹です
内部は竹です

幸野川橋梁を含め7つのアーチ橋は、いずれも竹筋コンクリートだと言われています。鉄ではなく竹を編んで骨組みを作り、そこにコンクリートを塗り固めていくわけです。

特に戦時中は鉄不足だったため竹筋コンクリート構造物ラッシュだったそうですが、強度がイマイチってことで終戦以降はあっという間に消えていったそうです。

何のマーク?
何のマーク?

幸野川橋梁のもう1つの特徴が、この意匠。各橋脚に透かし穴が3つ空いています。どのような目的のものなのか、たん何デザインなのか、その役割は全くもって不明です。

戦時中でもデザインにはこだわるのさ
戦時中でもデザインにはこだわるのさ

なお、長崎県にある福井川橋梁も全く同じ透かし穴があり、さらにそちらも竹筋コンクリートだと言われています。同じ人や会社が作ったものなのかな?

素晴らしき田舎
素晴らしき田舎

橋を背に向けると、鯉のぼりが揺れていました。素敵な廃線跡でした。冒頭の通り、宮原線には7つのアーチ橋が残っていて、幸野川橋梁以外もまたレトロで良い感じです。機会があれば、残りの橋もまた見学したいと思います。

この記事の撮影機材
カメラ1:α7C
カメラ2:iPhone 13 mini

熊本には未成線や廃線がたくさんある

熊本の廃線で思い出深いのがこの内大臣森林鉄道。旅客鉄道ではなく、木材を運ぶ森林鉄道の廃線跡なので、その道中はとにかく無骨。一歩足を踏み外せば荒々しい川に転落する危機に怯えつつも、トンネルを見るために歩いたあの区間が忘れられません。

その魅力は踏破した者にしか伝わりにくいのですが、ぜひこちらもご覧くださいッ!!

幸野川橋梁の詳細情報

公式サイト:ない
住所:〒869-2505 熊本県阿蘇郡小国町北里
電話番号:ない(笑)
場所:Googleマップで見る

駐車場:ないけど旧道に路駐できる

備考:隣の北里駅は北里柴三郎の故郷
訪問:2022年