群馬県です。草津温泉に程近い山奥に、太子駅(おおしえき)という廃線跡があります。この駅には、鉄鉱石を積み込むためのホッパーが残っていて、廃線跡とホッパーというノスタルジックな組み合わせを見ることができます。
サクッと見てきたので、サクッと紹介しておきます。
改めて日の目を見る駅
綺麗な建物がお出迎え
左手に見える黄色い建物が入り口で、ここで入場料200円を払って入場します。ご覧の通りかなり綺麗な建物で、これは2018年ごろにクラウドファンディングで作られたばかりの建物です。
たいしじゃないよおおしだよ
駅名標もリニューアルされたもの。元々この太子駅、1970年代に廃止されて以降、ほったらかしだったのが地元住民たちなどの手で整備されました。中之条町も本格的に整備を助け、また寄付を募ってかなり綺麗に復元されてるってわけ。
復元レール
このレールや敷石もとても綺麗なので復元されたものだと思います。
昭和中期の日本を支えた駅
昔はもっと大規模だったみたいよ
てなわけで入場。ご覧の通り、目の前にはコンクリート遺構がドドっと構えています。これがホッパーですね。
1945年頃から、ここからさらに山奥にある「群馬鉄山」ってところから鉄鉱石を輸送して、この太子駅で列車に載せ替えていたそうです。
「じょうご」みたいなね
その「載せ替え」の際、このコンクリートいわゆる「ホッパー」が活躍するわけです。ちょうどこの天井の穴あき部分から鉄鉱石をドシャーっと落として、その下に待ち受けてる列車に溜まっていきます。
ここに鉄鉱石を盛るみたい
こちらが鉄鉱石の輸送車両ですね。でかい軽トラみたいになってます。
本当は真下から撮影したい
ちなみにコンクリートは劣化が激しいので、真下に入ることはできません。
なんか…頑張れ
暇そう
さて、ホッパー側から改めてホームを見てみると、いくつか列車車両が置いてあります。
関係ない
よく見たら「大井川鐵道」の表記。これは静岡の鉄道ですね。両社に関係はないけど、もらったものらしい。
やっぱり暇そう
てな感じで線路上には車両がちらほら置かれています。なんかわりと見切り発車で用意しちゃった感があるんですが…。
鉱山はつらいよ
場所は変わって秋田ですが、ここには国内でもかなり大規模だろうと思われる「尾去沢鉱山」の跡地があります。今は一部がテーマパークとなっていて、当時の発掘の様子もわかります。なかなか素敵で面白い場所だったので、こちらも見てね。
太子駅の詳細情報
公式サイト:旧太子駅 - 中之条町公式サイト
場所:Googleマップで見る
訪問年:2019年