入り口から溢れるレトロ
愛媛県大洲市です。「伊予の小京都」と呼ばれる城下町で、街として機能していながらもきちんと趣を残しています。私がかなり気に入っている街の1つでもあります。
そんな大洲市の一角に「ポコペン横丁」もしくは「まぼろし商店街」というスペースがあります。非常に気になる名前なので行ってみたところ、賑やかな声が聞こえてきました。
「まぼろし」と聞くと思い出すあの狂気の施設
静岡県には「まぼろし博物館」という施設があります。「珍スポットとは何か」の問いに対する各々の答えを平均化したような意味のわからない施設です。その唯一無二の世界観から、今や国内はもちろん海外からの観光客も途絶えることのない人気施設になっています。
ただまぁ、どちらも「まぼろし」が付いてるけど、全く関係はなさそう。
ちびっこの賑わい!
この日は子供達がたくさん
実はここに来るのは2,3回目くらい。以前来た時は全く人がおらず、広い敷地に昭和初期的なレトロ看板とかが掲げてあるのを見てふーんと思ったくらいでした。
しかしこの日はやたらと賑わっていていました。春夏秋は毎週、冬は月1でプチお祭りみたいな催しが開かれるようです。今日はそんな日ゆえの賑わい。
夏真っ盛り
各ブースに的屋みたいなのが並んでいて、なるほどこれは確かに風情がある。一週間に1度だけ見られる、まさにまぼろしな商店街。
これはこれでいいんだよ
真夏日ということもあってビニールプールまで。しかし世界観合わせてタライにしてほしかった。平成要素が気になるぜ。
思ひ出倉庫の昭和レトロミュージアムでレトロを見る
この辺はこうした大きな蔵がいくつかある
最深部には「思ひ出倉庫」というものがあります。実際に古くから倉庫として使われていた建物で、昭和レトロに関連したグッズを展示している博物館です。
珍しく払った
ここからは入場料が200円かかります。
見知らぬ昭和
「昭和レトロミュージアム」という別名もあるようです。ところで「昭和」と言ってもその歴史は長いです。私も昭和生まれですが、今の若い人に「昭和生まれ」であることを言うと、こういう時代を生きてきたのかと思われそう。俺の昭和と、こういうところの昭和は違うんだぜ。
ヨコハマタイヤは知ってるよ
うーん昭和だ。俺は知らないけど、懐かしさを感じる昭和です。
薄暗い照明が雰囲気を醸し出す
特に案内等はなく、ただひたすら昭和グッズが並んでいます。内部はそこまで広くはなく、そんな中にみっちり詰め込まれているので、はしゃぐと壊しそうで怖い。
味、染みてます
赤玉ポートワイン。調べてみると昭和を通り越して明治から販売されているらしい。
電報はなぜカタカタなだけなのか俺は知らない
壁に「とうきょう64」のポスターが貼られています。これは1964年の東京オリンピック時に販売された限定のタバコ。かつてはタバコ会社がスポンサーに名を連ねていたんですねぇ〜。
昭和だけどアメリカン
なんだか急に瓶飲料なコーナーもありました。男の人ってこういうの好きよね。
味はどうなの!?
未開封のものもあります。ファンタだと思ってよく見たら「ミリンダ」だった。知らね〜。現在国内製造はしておらず、1970年代くらいによく売られてたみたいなんで、写真にあるものもその年代のものかもしれません。熟成してるので実質ワインですね。
今やアポロステーション
シェル石油って昔は「貝印灯油」って名前だったんですね。しかし今の人はもう「シェル」すらわかんねぇか。
木下サーカスって結構古いのね
キャラクターグッズもいくらかありました。グッズ類は登別で見た個人の博物館がすごかったな。
暗いよ
あとは昔の畳部屋を再現したところもありましたが、他と同じように淡々と展示されていました。
愛媛県大洲市という、なかなか行き着くことはないところの施設なので、ここを目的にやってくることはほとんどないと思います。とはいえ冒頭の通り、大洲市自体が結構イケてる観光地で、重要文化財の臥龍山荘とかもシブくて素敵なので、愛媛行くことがあれば大洲も目的地の1つとして寄ってみてください。
古すぎないレトロもいいよね
昭和レトロ、素敵だけどやはり馴染みがなくて感情を上乗せできません。そんな人でも安心、平成レトロなら爆上がりだぜっていうわけで、山口県にある「モノハウス」を紹介します。厳密にはよくわかりませんが、たぶん平成レトロに該当するような、ちょっと昔を思い出す施設です。
ポコペン横丁の詳細情報
公式サイト:大洲まぼろし商店街一丁目 ポコペン横丁
場所:Googleマップで見る
訪問年:2020年