前田公園入口
愛知県のちょうど真ん中らへんに、愛知のデトロイトと言われる豊田市が存在しています。豊田市も矢作川を渡ると、そこから先は前人未到の森林地帯が広がります。
その森林地帯の入口、まだ文明の名残を残す地にこの『前田公園』があります。
心霊スポット?前田公園の謎
壊れた灯籠が並ぶ
ここの公園はその名の通り『前田さん』が個人で作ったものです。かなり敷地は広いです。相当な金持ちだったみたいですね。地元のこの豊田に観光地を!という名目で作ったそうですが、今や心霊スポット扱いに…。
入り口からでけぇ階段を登っていきます。
広場があります。奥には鳥居もありますね。
聖徳太子?誰かの像。立て札とかないんでわからない。
うおっ!
な、生首観音…!棚の上に晒し首のように無造作に置かれていました。
灯篭がたくさん建ってますが、ボロボロ。
悲しいほどにボロボロになってしまっている。隙間から草木も伸びてるし、こういう状態になってから長いこと経ってそう。
気持ち悪い配置のベンチ。なんなんだこれは。
前田さんのお墓、六角堂
さてさてこの前田公園、前田家のお墓もございます。それがこの『六角堂』。六角形のお堂でございます。
こんなお墓なんてものがあるもんだから、心霊スポットとして地元で有名になったみたいです。灯籠も自然に壊れたのではなく、壊されてしまったのかな。
六角堂の正面で両サイドに佇むのは狛犬でも狐でもなく犬。前田さんの愛犬?
お堂の扉は南京錠で施錠されています。
『大切な建物です 傷つけたり壊したりしないでください』という注意書きが貼られていました。
以前は施錠されていなかったので、中に入ったことあります。中には仏像などがありました。そしてそして床をよく見ると一部に隠し扉がありました。その隠し扉を開けると、地下に下るはしごがあります。はしごを下ると確か墓石があったと思います。前田さんのお墓なのかな?そしてその前に何故かたばこが大量にお供えされてました。
祖先感謝之塔
六角堂の隣にある塔。上の方ボロボロだ。『祖先感謝之塔』と書かれてますね。
中に入れる作りだったので入ってみました。狭い塔内を上に登るハシゴがらせん状に設置されていました。登り切っても特に横穴などはなさそうでしたけど、なんのためのハシゴ?
まさに心霊スポット!?首なし観音
森の中に仏像がある
まだまだ続く前田公園。中には森林に囲まれた森ゾーンがあります。薄暗くてただでさえ不気味な中、仏像がたくさん置いてあります。
この観音様の顔に大きな虫が這ってた。オオゴキブリかな?すげぇホラーだった。
暗い森の中
こんな森の中なので普通に不気味です。
また仏像がありました。遠目で見た時、笠でも被ってるのかな?と思いました。
ところがどっこいこれだよ。まさかの首なし観音!こえ〜!
仏像の頭に乗っているのは壊れた灯籠の上部ですね。ひどいことをします。しかし結構驚いた。ゾッとしたよ。
別のところにも再び首のない仏像が…。これらはイタズラで壊されたのかな?恐ろしいし、不気味だ。
広場も謎だらけ
仏像ゾーンを抜けると広場がある。先太りの変なオブジェ。なんなんだこれ。
足元は五角形の陣形が、と思ってよく見るとすごくいびつな六角形だった。
こちらにも謎のオブジェ。
前田公園の中央にある仏像
広場の中心には観音様。ラスボス感。
この仏像に関しても特に情報はなし。周りを囲っている柵や、お賽銭箱はボロボロ。
広場を過ぎると特に何もない。鳥居かと思ったら違った。なんか中途半端だ。できた当初の元々の姿はどんなところだったんだろうか?
あと帰り道、一部道が整備されているところがありました。六角堂を施錠した人もいるし、管理はされているようです。
というか、元々はやはり前田さんが私財を投げ打って(?)作った公園なんでしょう。そしておそらくその人が信仰していた宗教色が色濃く出てしまったため、現代の価値観からすると不気味な心霊スポット的な扱いになってしまっているんだと思います。意図的に壊されたであろう首無し観音などを見ていると、悲しい気持ちになりますね。
前田公園と一緒に観光してほしい珍スポット
豊田市には色々と不思議なスポットがあります。
こちらの廃墟もまた豊田市にあるものです。現役時には王滝楼と呼ばれ、この辺りにしては珍しい民宿だったようです。なお、撮影当時はまだ綺麗な廃墟でしたが、現在は窓ガラスが撤去され、残留物もゴミとしてまとめられてしまい、かなり無機質な廃墟へと変貌しています。
前田公園の詳細情報
住所:〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町波岩
電話番号:ない
場所:Googleマップで見る
営業時間:永遠
入場料:なし
訪問年:2012年
備考:心霊スポットとして有名だが果たして…?