画像引用元:povo
auの格安料金プラン、povoについて解説します。先日povoの料金プランがアップデートされ、povo2.0になりました。この記事の内容はpovo2.0に基づきます。
目次(もくじ)
povo2.0の概要
povo2.0はauが提供している新しい格安サービスです。これまではpovoを提供していましたが、新プランの以降に伴いpovo2.0に進化しました。従来の格安SIMと比べると料金体系が独特です。
povo2.0を契約する際には、データ容量や通話プランをオプションで購入します。当該制度をトッピングと言います。必要な時にはトッピングをして、不要になれば外す、という感じで状況に応じて使い分けることが可能です。
トッピング名 | 期限 | 料金 |
---|---|---|
データ使い放題 | 24時間 | 330円 |
データ追加1GB | 7日間 | 390円 |
データ追加3GB | 30日間 | 990円 |
データ追加20GB | 30日間 | 2,700円 |
データ追加60GB | 90日間 | 6,490円 |
データ追加150GB | 180日間 | 12,980円 |
povo2.0の悪い評判
LINMOと比較すると価格が若干高い
povo2.0は、同じ格安SIMであるLINEMOと比べると価格が割高です。それぞれの値段設定について確認すると、例えば20GBで契約した場合はpovo2.0の料金は月2,700円かかります。一方で、同じGB数だとLINEMOは月2,728円です。比べてみると、LINEMOの方が月に発生する金額が高いのではと思うかもしれません。
ただ、povo2.0の20GBの利用期間は30日です。31日ある月は1日はみ出てしまいます。365日で計算した場合、LINEMOの費用は「月2,728円×12ヶ月」の計32,736円です。povoは365日で計算すると「2,700円×365日/30日」となり、年間で支払う金額は32,850円です。
ただし、povoには60GB/90日や150GB/180日などのトッピングも手に入れられるのでLINEMOよりも安く済む方法もあります。
項目 | 楽天モバイル |
ahamo |
povo2.0 |
LINEMO |
---|---|---|---|---|
月額料金 |
|
2,970円 | 0円 |
|
データ容量 |
|
20GB(海外含む) | 0GB(128kbpsで使い放題) | 3〜30GB(LINE使い放題) |
制限時 通信速度 |
楽天回線:制限なし | 最大1Mbps | 128kbps | 最大1Mbps |
かけ放題 |
|
|
|
|
通話料金 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
新規契約事務手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
MNP転出手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
解約手数料(縛り) | 無料(なし) | 無料(なし) | 無料(なし) | 無料(なし) |
店舗での契約 | 可能 | 可能(有料) | 不可 | 不可 |
トッピングは自動延長されない
各トッピングは自動延長されません。例えば20GB/30日をトッピングして期限を迎えた場合、また20GB/30日のトッピング手続きが必要になります。従来のプランと違ってひと手間かかります。
支払い方法はクレジットカードのみ
povo2.0を契約する際には、支払い方法がクレジットカードしかないことも十分注意しましょう。例外として、povo2.0へ切り替える前にauで契約を結んでいた方は、引き続き口座振替を利用できます。条件に該当しない方は、クレジットカードの準備が必要です。
povo2.0の良い評判
au同等の回線が使える
povo2.0は契約するだけで、auと同等の回線を利用できます。auは携帯会社の中でも回線速度が優秀で、時間帯によって左右され難いです。他の会社では正午の時間帯に大きく混雑するケースもありますが、au回線は比較的スムーズに情報を受け取れます。1日通してインターネットが安定しているので、仕事上頻繁に使う方には向いています。
計測時間 | Ping | ダウンロード | アップロード |
---|---|---|---|
朝(5:00~8:59) | 49.08ms | 78.16Mbps | 11.1Mbps |
昼(12:00~12:59) | 48.61ms | 111.29Mbps | 16.54Mbps |
夜(20:00~22:59) | 65.99ms | 80.87Mbps | 13.17Mbps |
※:携帯回線 povoの速度測定結果(実測値) | 下り速度・上り速度の平均値を公開中! | みんなのネット回線速度(みんそく)から引用
使わない月は0円
povo2.0の基本料金は0円です。トッピングを購入することで、データ通信の容量や通話プランを搭載できます。そのため、トッピングを購入しなければ、携帯代も発生しません。ここが従来の料金プランとは異なるポイントです。
しかし、トッピングを買わない状態が180日間続くと本体が利用できなくなります。無料でスマホを持てるからといって、トッピングを購入しなくてもいいわけではありません。
- 180日間トッピングの利用がない
- 180日間の通話料とSMS送信料が660円以下
通話専用回線を持てる
povo2.0の通話料金プランは確かにトッピングの1つですが、個別に購入しなくとも通話専用回線は所持できます。つまり、基本料金0円のままで通話することができます。
「通話専用のSIMが欲しい」と考えている人には最適です。さらに5分かけ放題もしくはかけ放題をトッピングすれば、最強の通話専用回線が完成します。
- 5分かけ放題:550円(税込)
- 通話かけ放題:1,650円(税込)
auから乗り換える際の注意点
手続きはオンラインのみ
携帯電話の手続きは、店舗に直接訪問する方も少なくないはずです。一方、povo2.0はオンライン以外で契約やトッピングの購入ができない点に注意しましょう。また、契約後ショップでサポートを受けることもできません。
キャリアメール利用不可
povo2.0ではキャリアメールが利用できません。キャリアメールとは、携帯電話向けに設定されたメールサービスです。しかし、LINEやGメールであれば問題なく使えます。特段キャリアメールで連絡のやり取りをしない方は問題ないはずです。ビジネス目的で使用される方は、あらかじめ他の手段でメールの送受信ができるように体制を整えましょう。
povoはこんな人におすすめ!
スマホを2台持ちたい人
povo2.0はメインのスマホでも問題なく使えますが、サブとして使用すると非常に便利です。なぜなら、トッピングを工夫するだけであらゆる目的に使えるからです。
例えば、通話や連絡手段を他の機種で補ったとします。ビジネス用にサブの携帯を持ったとしても、従来のプランであれば使わない月にも2,000円程度の費用が発生します。povo2.0であれば、180日間以内なら最悪トッピングを買う必要もありません。つまり、月額料金なしで2回線目を所有できるのです。以上の理由から、2台以上スマホを持ちたい方はpovo2.0の検討をおすすめします。
通話専用回線を持ちたい人
安く通話専用回線を持ちたい方もpovo2.0が便利です。月々の支払いは通話した分だけで済みます。
通話時間が長くなるようであれば、併せてかけ放題プランのトッピングを買えばいいだけです。通話専用のSIMを持ちたいのであれば、povo2.0は選択肢の1つに数えてもいいでしょう。