年に10回以上は新幹線に乗る男、斎藤です。
今はもう12球団OKと言っても過言ではないくらい日本全国うろちょろしていますが、昔は出不精ここに極まれりで、確か高校くらいまでは「新幹線ってどうやって乗るんや…」と疑問を抱える青年でした。
そう、新幹線って、普通の電車とは乗り方が少し違うので、初めて乗るときや久しぶりに乗るときに戸惑ったり、不安になったりすると思います。そこでこの記事で新幹線の乗り方や注意点をまとめて紹介しますので、これから新幹線に乗る予定で、スムーズに乗れるかどうか不安な人はこの記事を読んでイメトレを重ねておいてください。
また、記事の最後には新幹線をお得に乗ることができるようになる「スマートEX」についても紹介します。
目次(もくじ)
新幹線の乗り方
みどりの窓口か自動券売機で切符を買う
まずは新幹線の切符を買います。
新幹線の切符を購入するためには、「みどりの窓口」か「自動券売機」を使います。それぞれの買い方を説明します。
「みどりの窓口」は「JR全線きっぷうりば」とも呼ばれ、新幹線を始め、JRの各種切符を販売している有人窓口のことです。JRのスタッフが対応してくれるので、初めて新幹線に乗る人でも安心して切符を購入することができます。
しかし、場合によっては窓口が混雑していて、切符を買うのに数分待たなければいけないことがあります。そのため、余裕を持って窓口に行かないと、待ち時間が長すぎて、乗ろうとしてた便の切符が買えなくなる恐れがあります。
一方、「自動券売機」はあまり混雑していないことが多く、スムーズに切符を購入することができます。ただし、自動券売機ではクレジットカードでの支払いにしか対応していないのでご注意ください。
自由席と指定席、そしてグリーン車の違い
これは新幹線ではなく、えちごトキめき鉄道の筒石駅です(笑)
新幹線の切符を買う際には、自由席と指定席のどちらかを選びます。指定席は、自分の席が必ず確保される席のことです、例えば「6両目のB席」みたいに、購入した場所が必ずあなたの席になります。
自由席は、「自由席の車両のどこでも座れる切符」のことです。新幹線は「自由席の車両」と「指定席の車両」に別れています。このうち、「自由席の車両」にある座席を自由に利用できます。決して「指定席の車両に自由に座れる切符」ではありません。そのため、自由席切符で指定席の空いてる席に座る、ということはできません。
- 指定席切符:指定席車両に自分の席が確保される
- 自由席切符:自由席車両の席に限りどこでも座れる
新幹線の車両は大部分が指定席です。そのため、自由席切符だと自由席車両に空席がなく、座れなくなる恐れがあります。指定席と自由席の差額は500〜1,000円程度の違いしかないので、どうせなら指定席切符を購入することをおすすめします。
また、新幹線の車両の中には「グリーン車」というものもあります。これは指定席の中でも、より座席幅に余裕があり、フットレストがついているなど充実した設備の車両のことです。そのためグリーン車の料金は指定席よりもさらに高額です。
なお、新幹線の中には東北新幹線のように、全席指定で、自由席を用意していないものもあります。
乗車券と特急券の違い
新幹線の切符を購入すると、「乗車券」と「特急券」の2枚の切符を受け取ります(1枚の場合もあります)。
さて、この乗車券と特急券はどう違うのでしょうか?
まず乗車券は、電車に乗るために必要なものです。一般的な切符に当たるものです。そして特急券は、新幹線のような特別な列車に乗るときに必要になる特別な切符です。
- 乗車券:在来線(普通・快速・新快速など)を始め、新幹線などJRの電車に乗るために必要になる切符のこと
- 特急券:新幹線や特急など、在来線よりも速い電車に乗るために必要になる切符のこと
切符を改札に通す
在来線の自動改札機
改札を通るときには、先ほど紹介した乗車券と特急券を重ねて改札に投入します。どちらが上でも下でも大丈夫なので、ぶち込んでみてください。
2枚とも改札から排出されるので、どちらも回収して新幹線ホームに向かいましょう。
なお、クレジットカードで支払った場合は利用明細も受け取ります。利用明細は一般的なレシートのようなぺらぺらなものではなく、切符と同じ材質のものなので、間違えて明細を改札に入れないように注意しましょう。
なお、新幹線の改札はSuicaやICOCAなどの交通系ICカードでは通れません。後ほど紹介する「スマートEX」というサービスに入会すれば可能になりますが、基本的にはできないと覚えておきましょう。
指定席の場合:切符に書かれた番号の車両に乗車する
新幹線に乗る時には、切符購入時に指定した車両に乗り込みましょう。なお、新幹線は前から後ろまで繋がっているので、もしも出発ギリギリで、自分が乗る予定の車両とは別の車両に乗りこんでしまったとしても、車両を通り抜けることで自分の席がある車両に移動することができます。
ただし、気をつけたいのがグリーン車を通り抜ける場合です。新幹線の構造上、グリーン車であっても通り抜けることは可能です。しかし、グリーン車は本来グリーン券を持っている人だけが立ち入ることを許される車両なので、場合によっては車掌から注意を受ける恐れがあります。
自由席の場合:自由席車両に乗車する
自由席の場合は、必ず自由席車両に乗りましょう。東海道新幹線のぞみであれば、1、2、3両目までが自由席車両です。例え自由席が満席で指定席がガラガラだったとしても、自由席切符で空いている指定席に座ることは禁止されています。
車掌に見つかれば指定席料金を請求されてもおかしくありませんし、何よりマナー違反です。自由席の混雑が見込めるのであれば、最初から指定席を買いましょう。
ただし、自由席が満席だった場合は指定席車両のデッキ立っていても特に注意はされません(グリーン車はデッキであっても怒られる可能性があります)。
改札を出る
目的の駅について降車したら、改札を出る時にも乗車券と特急券を両方改札に通して出ます。
新幹線の出口改札には2種類あり、1つは駅の外に出る普通の改札です。もう1つはJR在来線に乗り換える用の改札です。新幹線からJRで乗り継ぐ場合には、乗り換え改札を使いましょう。
新幹線に乗るときの注意点
尾道の夜景
新幹線の乗り方についてはだいたい把握できたと思います。では続いて、新幹線に乗るときの注意点について紹介します。
新幹線の運営会社は5社あり、提供しているサービスが違う
まず「新幹線」と呼ばれるものは7種類あり、5つの会社がそれぞれ運営しています。
- 北海道新幹線:JR北海道
- 東北新幹線:JR東日本
- 上越新幹線:JR東日本
- 北陸新幹線:JR東日本とJR西日本
- 東海道新幹線:JR東海
- 山陽新幹線:JR西日本
- 九州新幹線:JR九州
- ミニ新幹線と呼ばれる、山形新幹線、秋田新幹線もあります
どの新幹線も運営している会社は同じJRグループではありますが、「JR東日本が提供しているサービスがJR東海では使えない」など、実はちょっとした違いがあります。
例えばJR東日本が提供している「えきねっと」というサービスがあります。これを使えば、日本全国の新幹線をネット上で予約することができます。しかし、なんと予約した切符の受け取りはJR東日本のエリア内でしか行なっていません。せっかくネット上で全国の新幹線が予約できるのに、実質的に関東圏の人しか利用できないわけです。
このように運営会社が異なるため、「あっちの新幹線では使えたサービスがこっちでは使えない!」みたいな事態が発生することがあるのでご注意ください。
のぞみ・ひかり・こだまの違い
新幹線と言えば「のぞみ」を思い浮かべる人も多いと思います、そして「のぞみ」以外にも「ひかり」や「こだま」があります。
これらは停車駅の間隔が違います。例えば「のぞみ」で名古屋→東京に行くと、途中で新横浜、品川の2駅に停車します。しかし、「ひかり」の場合は豊橋、浜松、静岡にも停車します。さらに「こだま」なら掛川、新富士、三島、熱海、小田原と、より停車駅が増えます。
つまり、新幹線の中でも「普通」「快速」「新快速」のような違いがあるわけです。
- のぞみ:停車駅が少なく、名古屋→東京が1番早い
- ひかり:のぞみの次に停車駅が少なく、名古屋→東京が2番目に早い
- こだま:停車駅が多い、名古屋→東京が新幹線の中で最も遅い
また、どの新幹線でも乗車券の値段は変わりませんが、のぞみのみ指定席特急券の料金が多少高くなります。そのため、早く目的地にたどり着きたいなら「のぞみ」を、時間がかかっても安く済ませたいなら「ひかり」か「こだま」を使うといいでしょう。
さらに覚えておくべきなのは、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の区分は東海道新幹線でのみ扱われていることです。例えば東北新幹線では「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」の4区分があります。
いずれにせよ、新幹線の中でも停車駅間隔によって車両の名前が違う、ということを覚えておきましょう。
乗り遅れが心配なら前日までに切符を買おう
新幹線は、乗る日時が分かっていれば予約することもできます。と言っても、飛行機のようにネットで予約して後日切符を発行、ということは基本的にはできません。
みどりの窓口や新幹線の自動券売機では、当日の切符だけでなく、翌日以降の切符も購入することができます。そのため、もしも絶対に遅れてはいけない、ということであれば、事前に駅に行って切符を購入しておけば、当日焦ることなく新幹線に乗ることができるでしょう。
乗り遅れたら切符は無効になる?
もしも新幹線い乗り遅れた場合、購入した切符はどうなってしまうのか、心配ではありませんか?まず安心してほしいのは、乗り遅れても決して切符が無効になるわけではありません。
自由席の場合は、元々その日または翌日の新幹線であればいつでも乗車が可能なので、次の便に乗れば良いだけです。
指定席の場合でも、その日の内であれば新幹線に乗ることが可能です。ただし、指定席車両ではなく、自由席車両に限られます。そのため、指定席分の料金は無駄になってしまいます。
- 自由席で乗り遅れた場合:そのまま次の便の自由席に乗ればOK
- 指定席で乗り遅れた場合:次の便の自由席車両に乗れる(指定席はNG)
新幹線の入場券とは?
これは注意事項というよりも豆知識ですが、新幹線には「入場券」と呼ばれるものがあります。入場券とは、新幹線の改札内に入れるものの、新幹線には乗車できない切符のことです。基本的には2時間滞在可能で、140円で販売されています。
これが何のために存在するのかというと、見送り客のためです。そのため、新幹線に乗り込む人には必要のない切符です。あとは新幹線のホームにある立ち食いきしめん屋に行きたい人とかのためか(笑)
東海道新幹線・山陽新幹線に乗るならスマートEXに申し込もう
最後に、東海道新幹線・山陽新幹線で使えるお得なサービス「スマートEX」について紹介します。
このサービスの何が良いのかと言うと、対象の新幹線の予約がネット上からでき、改札を通るときはSuicaやICOCAなど、普段使っている交通系ICカードを使っている交通系ICカードをかざすだけで入場できることです。
つまり、どこにいてもいつでも新幹線の予約ができるので、全く焦る必要がないし、改札を通るときも普段電車に乗るときと同じように通れるわけです。
しかもスマートEXは無料で登録できるサービスなので、デメリットは全くありません。登録したその日から利用することができるので、新幹線に乗るのに不安な人は、このサービスに登録しておくと超簡単に新幹線に乗れます。
【公式サイト】「スマートEX」気軽にネット予約で新幹線を利用するなら!
スマートEXのメリットを詳しく解説していきます。
メリット1:新幹線の予約がWEBでできる
スマートEXに登録すると、新幹線の予約をWEB上で行うことが可能になります。PCはもちろん、スマホからも簡単に行えます。発着駅、乗車時間、座席、人数などを選ぶだけで、簡単に予約できます。
さらに予約が確定した後も、該当新幹線の出発前で、かつ、改札入場前であれば無料で予約変更が可能です。もしも発車実感までに乗車できなさそうであれば、次の便に予約変更すればOKです。
なお、スマートEX登録時にはクレジットカードの登録が必要になります。そして予約が確定すれば、登録したクレジットカードから料金が引き落とされる仕組みです。
メリット2:SuicaやICOCAで新幹線の改札を通れる
先の説明では、改札を通るときにはSuicaなどは基本的には使えないと紹介しました。しかしこのスマートEX利用者であればSuica、ICOCA、manaca、SUGOCAなど、全国の交通系ICカードを改札にかざすだけで東海道・山陽新幹線の改札を通ることができます。
なおこのとき、ICカードの残高は関係ありません。料金は既に登録したクレジットカードに請求されているので、ICカードの残高が0円であっても改札を通ることが可能です。
メリット3:スマートEXなら新幹線に安く乗れてお得
スマートEXで東海道・山陽新幹線を予約すると、料金が200円安くなる、というメリットもあります。
たかだか200円ですが、いつでも予約できて、変更も無料で、その上200円安くなり、登録にあたって年会費は発生しないと聞けば、逆に申し込まない理由がないとも言えます。
【公式サイト】「スマートEX」気軽にネット予約で新幹線を利用するなら!
もちろん私もスマートEXを愛用しています。…と言いたいところですが、私は「スマートEX」ではなく「エクスプレス予約」に加入しています。「エクスプレス予約」もスマートEXとほとんど同じサービスですが、年会費が1,000円(税別)かかります。しかしその分、割引額はスマートEXよりも大きい、というのがメリットです。
スマートEXと違って、エクスプレス予約は対象のクレジットカードを持っていないと入会できない、という制約もありますが、新幹線のヘビーユーザーならばこちらもおすすめです。初心者の方はスマートEXで十分だと思いますが、新幹線に慣れるほど乗車するようになれば、エクスプレス予約への加入をおすすめします。
【公式サイト】エクスプレス予約 新幹線の会員制ネット予約
ちなみにバスの乗り方を説明した記事もあるので、興味がある方はこちらもご覧ください。
もしも旅行好きな方ならば、いたみわけブログで紹介しているB級スポットも見ていってください
この記事は新幹線の乗り方について解説した記事ですが、当サイト、いたみわけブログは廃れた観光地や宗教施設、廃墟などB級スポット(珍スポット)を中心とした旅行記をお届けするサイトです。
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