「ろくどうちんのうじ」または「ろくどうちんこうじ」と読む
京都のお寺、六道珍皇寺です。この辺はかつて火葬場だったそうです。そんな話もあってか、なかなか珍妙な名前の怖いお寺があるので紹介します。
地獄の入り口
弘法大師が一夜で作ったらしい地蔵
仏教の言葉で「六道」ってのがあります。「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上」の6つで、生前の振る舞いによってこの6つのどれかのステージに転生することになります。私の場合は天道確定ですが、多くの人は地獄道ということになります。
そして先の通り、火葬場付近にあったことから、「このお寺はあの世の入り口!」と言いがかりをつけられて、「六道珍皇寺」と呼ばれるようになったんだと思います。詳しくは知らない。
この奥に「冥土通いの井戸」がある
そしてこのお寺にはもう1つ伝説があります。当時公務員として京都で働いていた小野篁(おののたかむら)さん。この方、夜は閻魔大王の補佐をしていたという伝説があります。
火のないところに煙は立たず。きっとこの噂も事実なのでしょう。現代においても、「消防士が副業で処分云々…」みたいなニュースを耳にします。なんでバレるんだよ!?と思わずには言われませんが、調子に乗って自分でバラしたり、嫌われて調べられたりするんでしょう。小野篁さんもそんな感じで、副業バレが伝説として残ってるわけです。
で、問題は通勤ルート。どうやって閻魔様のところに行くのか。そう、その答えがこの六道珍皇寺。この扉の奥にある井戸を通って閻魔様のところへ出社していたようです。働きすぎ。
冥土通いの井戸は遠くから見るしかできない
そんな危険な井戸を易々と公開できるわけないだろ!っていうことで、残念ながら扉は閉ざされており、隙間から遠目に覗くしかありません。パッと見た感じ貞子が出てきそうな怖い雰囲気ではなく、きちんと蓋をして「何も溢れてきませんように」と願いを込めている感じがわかります。
ちゃんと封印されている
でも心配無用。こちらの井戸、入り口専用です。
「出口は…?」
昔は別のお寺に出口と言われる井戸があったんだよ。でもね、今はもうその井戸は無くなっちゃったんだ。
「え、じゃあ…?」
あの世から戻って来れなくなった小野篁が、お前が井戸に落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前が落ちるのを待っている。
お前を地獄で待っている。
お前を待っている。
お前を待っている。
お前を待っている。お前を待っている。お前を待っている。お前を待っている。
お前を待っている。
お前を待っている。
井戸はお前の死を望んでいる。