写真はiPhone12だけどSEの話
先日iPhone SE(第3世代) 64GBの一括1円案件があったので購入してきました。64GBだと現在Apple Storeでは62,800円(税込)で販売されているのに、1円で購入できるというヤバいキャンペーンです。
こうしたiPhoneの投げ売りセールは主にドコモ、au、ソフトバンクの3社が行っていて、いずれも「1円でスマホを売る代わりにMNP契約が必要」という条件です。つまり、キャリアの高額なプランを契約しなければいけないので、最低でも毎月3,000円以上の通信費を払わなければいけません。
しかし実は、「回線契約せずスマホ本体だけを買う」こともできます。回線契約しない場合、一括1円で買うことはできません。しかし22,001円(税込)で買うことができます。
- 回線契約あり(MNP):端末代1円+月々3,000円以上の通信費
- 回線契約なし:端末代22,001円
この通り、「一括1円で販売しているスマホは、回線契約しない場合に22,001円で購入可能」というわけです。これならば毎月高額な通信費を払う必要がなく、それでいてApple Storeの1/3の価格で買えちゃうのです。
この「一括1円」についてもうちょっと詳しく紹介していきます。
目次(もくじ)
iPhoneなどの高額なスマホを一括1円で投げ売りしている理由
1円で売られていたiPhone SE
ここ最近、再び復活し始めた一括1円スマホ。そのカラクリは冒頭の通り、スマホを1円で販売する代わりに回線契約が必要となることにあります。
1円のスマホをダシに使って回線契約して貰えれば、店舗は契約ノルマを達成できるし、キャリアも月々の使用料で仕入れ代金を回収できる可能性があります。キャリアから格安SIMに離れてしまった人たちを呼び戻すべく、こうした破格のキャンペーンで撒き餌しているわけです。
なお、契約して即他社に乗り換えることもできますが、そうした場合いわゆる「短期解約でのブラックリスト入り」となる可能性があります。例えばドコモのブラックリストに入ると、今後ドコモでは契約できなくなるリスクがあります。
明確なルールはありませんが、だいたい6ヶ月間は契約を続けておくことでブラック入りを回避できます。なので、6ヶ月間はキャリアの通信費用を払わなければいけない、と把握しておくと良いと思います。いずれのキャリアでも最安で回線を維持するには、1GBで月額3,200円くらいになると思います。
一括1円スマホは回線契約なしで買うことも可能
以上の通り、確かにスマホは1円なんですが高額な費用が毎月かかるので、結局意味がないようにも思えます。
そこでおすすめなのが、一括1円スマホを回線契約せず購入することです。
冒頭の通り、この場合は1円ではなく22,001円(税込)となりますが、乗り換え契約する必要がないので、キャリアの高額なプランを契約する必要がありません。LINEMOやahamo、その他格安SIMなど安い会社のSIMを使うことで、月々の使用料は数千円で済みます。
ではなぜ一括1円のスマホが単体だと22,001円となるのかを説明します。
一括1円スマホは、下記の通り2段階の割引が適用されています。
- 通常価格:70,000円
- 誰でも割引:-47,999円
- 回線契約者割引:-22,000円
- =特別価格:1円
このように割引が2段階になる原因は、法律で「回線契約を伴う値引きは22,000円まで」と決まっているからです。一方で「回線契約を伴わない値引き」には上限がありません。つまり上記例で言うと、回線契約した人に一括1円で売るには、回線契約しない人にも47,999円の割引を提供しなければいけないのです。
そういうわけなので、実は回線契約しないで購入することもでき、その場合一括1円のスマホは22,001円で購入できるのです。
一括0円はほぼない&一括9,800円のパターンもあり:
昔は乗り換えるとスマホが無料になる、という一括0円もありました。しかし、この手法は規制されたので今は一括0円はありません。家電量販店ではごくたまーに規制の抜け道を使って一括0円を扱うこともあるようですが…。
また、特にiPhone13シリーズだと一括9,800円というものも出てきました。これも回線契約しない場合は22,000円の割引だけが対象外となり、31,800円で購入できます。
売ってもらえないケースもあるらしい
回線契約しないでスマホを安く買う場合、携帯会社にとっては利益がありません。したがって、「MNP契約者用の在庫しかない」「割引は回線契約者のみ」などと嘘をついて、回線契約しない人には売らないケースもあるようです。
念の為、事前に在庫の有無を聞いておくと良いでしょう。
「実質1円」のデメリットはスマホの返却が必要なこと
「一括1円」とは別に「実質1円」なんてのもあります。結論から言えば、「実質1円」はおすすめしません。なぜなら実質1円の場合、「2年後にスマホを返却した場合に本体価格が1円になる」というものです。ざっくり言えば2年レンタルです。
この場合でも回線契約せずスマホ単体で契約することもできますが、22,001円出して自分のものにならないってのはちょっとイマイチな感じがするのでおすすめしません。
「返却したら1円」に注意:
この実質1円は、あくまでも「返却した場合」です。実は契約上、返却しないことも可能です。ただし返却しない場合は買取となります。返却が義務ではないので、携帯会社から返却を要請することもありません。うっかり返却を忘れてしまうと大変なので、必ず返却できるよう自分で管理しておきましょう。
「一括1円」は回線契約なし+返却なしでデメリットなし
- 実質1円:返却あり
- 一括1円:返却なし
ざっくりこのような認識で問題ありません。つまり一括1円を回線契約なしで買えば、それで契約は完全に終了するため、最もおすすめの購入方法だと言えます。
一括1円スマホはどこでやってる?
一括1円のスマホは今のところキャリア限定です。ドコモ、au、ソフトバンクでしか見たことがありません。また、個別のショップよりも、ビックカメラやヤマダ電機など家電量販店内や、ショッピングモール内で行われていることが多いです。
iPhone14の1円キャンペーンは?
自分自身は今のところiPhone14シリーズのキャンペーンを見たことがありません。東京とか都心部の一部の店舗ではやってることもあるそうですが、それでも「1円ではなく9,800円」とか、もうちょっと高い感じです。また、「一括」は今のところないみたいで、あっても「実質」っぽい。
iPhone15が登場して14が旧機種になったので、1円販売を狙ってる人も多いと思います。しかし、この「一括1円」については携帯会社と総務省の間でも色々と議論されているようで、今後はなくなっていく可能性が高いと思います。
転売目的での購入はNG
転売目的での購入は禁じられています。また購入時にはその場で開封の上、初期設定を行います。つまり未開封として販売することができなくなります。
一括1円のスマホを見つけたら22,001円で買うべきかどうか考えよう
てなわけで色々ややこしいんですが、「一括1円のスマホは回線契約なしなら22,001円で購入でき、それ以上のコストは発生しない」ということを覚えておくと、役立つと思います。
不要になったiPhoneは売却!:
今回iPhone SE(第3世代)を購入したことで、以前から使っていたiPhone Xはお役御免となり、PayPayフリマで売却しました。iPhoneを高く売るにはメルカリよりもPayPayフリマの方がおすすめです。なぜならPayPayフリマはメルカリと比較して手数料が安いから、結果的に手元に入る金額も高くなります。利用者はおそらくメルカリよりも少ないと思いますが、iPhoneなら簡単に買い手も見つかるでしょう。
価格交渉等が面倒なら、買取業者に出すとスムーズです。
12/27に1円スマホは終了
冒頭でも説明した通り、12/27から新たな規制が始まるため、これまでのように高額なスマホが1円で販売されるようなことはなくなります。
スマホを安く購入したい人にとっては残念な規制です。しかしこれによって大手キャリアの優位性が1つ奪われることになるため、プラン料金の値下げも期待できる、との意見も見られます。
実際どうなるのかは分かりませんが、個人的にはこれまでの感じから考えても、「そう簡単にプラン料金が下がることはない」「また新たな抜け道を見つけてくる」ような気がします。
AppleストアでApple製品買うならAppleギフトカードを積み立てよう
以前はiTunesカードと呼ばれていたApple版のAmazonギフトカード、それが「Appleギフトカード」です。当時はアプリや音楽の購入でしか使えませんでしたが、今やiPhoneなどApple製品の購入にも使えます。
そしてこのAppleギフトカード、楽天市場で購入すると楽天ポイントが貯まります。各種キャンペーンと組み合わせれば還元率10%に届くことも。私はこの方法を使ってAppleギフトカードの残高を増やしておいて、先日iPhone15Proを全額Appleギフトカードで買いました。おそらく通常よりも8%くらいはお得に購入できたはずです。iPhoneを安く買うためには覚えておいて損はないないので、チェックしてみてね。