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森の中の地獄
森の中の地獄

富山県と言えば立山。雄大な自然を前にした人々は、山岳信仰に目覚めます。まぁ細かいことは知りませんが、富山県ってのは他県よりも宗教的バックボーンが強い都市なのでございます。そんな「他所との違い」は観光資源の1つでもあり、そこにフィーチャーして作られたのが富山県立山博物館。

元々「かもしか園」だったところに博物館を作り、さらにその溢れるパッションから追って誕生したのが、「立山信仰を描いた曼荼羅の世界」を現実のものにした「まんだら遊苑」です(コンセプトが難解!)。

こうした独自の世界観を表現したテーマパークってのは全国にチラホラあるんですが、県がやったったってのが面白く、またそのような背景もありかなり気合の入った見応えあるスポットです。

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ウサミミ
内部は撮影禁止でしたが、2019年に写真撮影のみ解禁されました!動画は未だダメ!

富山が誇る珍スポット

ご入場

てなわけで、この「まんだら遊苑」こそが富山のゲストハウス「Travelers' house ROOTs」の方に教えて頂いた富山面白スポット3選の1つです。なお、これまで紹介した2つは下記の通り。

「瞑想の郷」も曼荼羅世界に関連した施設でしたが、そちらはチベット仏教なので、「まんだら遊苑」とは無関係です。同じ富山で曼荼羅繋がりだけどね…。

その展示内容はなかなか理解し難い

地界

入場料400円くらいを払っていざ曼荼羅!この施設は大きく4つのエリアから構成されていて、それぞれ「地界」「陽の道」「天界」「闇の道」と名付けられています。そして各エリアには立山曼荼羅の世界観を具現化した展示物があり、それらを「五感で体験」するってのがコンセプト。

つまり「見る」だけでなく、時に触れて、香って、聞いて、味わって、そんなテーマパークです。

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ウサミミ
でもよく考えたら「味覚」に関する展示物はなかった気がするわ

夢で見たあの地獄へ
夢で見たあの地獄へ

まず最初の「地界」。これはつまり地獄です。ただでさえ暗くて怖い館内には、叫び声やうめき声が混じり合ったようなホラーBGMが流れています。展示物自体のホラー要素は薄いものの、とにかく音が怖い。

貫かれてる人がいないとね
貫かれてる人がいないとね

ここを抜けると針山地獄とかがあるけど、この辺は最初のインパクトと比較すると小粒。

10個くらいあるけど…
10個くらいあるけど…

開けてみると、地獄の香りが嗅げるぜ!というもの。

蜘蛛の巣張ってるかも
蜘蛛の巣張ってるかも

わかりませんでした。

みんな大好き「怖い橋」

人気撮影スポット
人気撮影スポット

ここが地界の成れの果て。精霊橋という橋を渡るんですが…。

バンジー
バンジー

この橋、途中までしかありません。つまり崖から突き出している形です。

シースルー床
シースルー床

しかも左右はガラス張りで足元は格子状。なかなか怖い。

ここは見応え大
ここは見応え大

調べてみると以前は、「地界から現世に戻るには橋の先端にある鐘を鳴らす」っつって鐘が置いてあったそうですが、なくなってました。感染症対策だそうです(後述)。

常願寺川
常願寺川

橋からの景色は抜群。

スケスケの橋っていうわかりやすいインパクトから観光客に親しまれてるようで、この橋で写真を撮ってる人が多くいました。

本格的なアート群もあるが撮影は禁止

登山体験道
登山体験道

この後は「陽の道」と続きます。ここはもう普通に森の中の通路ですね。そこを抜けると「天界」「闇の道」と続くのですが、ここから先はほとんど撮影禁止。

天界への入り口は安藤忠雄テイスト
天界への入り口は安藤忠雄テイスト

ただし、個人的にはここからが最高に楽しかったです。特に「天界」が非常に良かった。

「地界(地獄)」は良くも悪くも想像の範疇で、こうした地獄の展示は過去様々な場所で見てきました。一方で天界を表したところってのは数が少なく、その展示内容も「心の目で見て」みたいな突き放したものばかり。

しかしまんだら遊苑では、「天界」をアート作品で表していて、これがかなり斬新な切り口でした。正直、「これのどこが天界なのか?」と感じずにはいられないようなそんなアート作品もありましたが、だからこそ、その意外性に惹かれます。

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ウサミミ
まんだら遊苑 天界 アート」で検索すると、いくつか写真が見れるので訪問する予定がない人はこちらで写真を確認してみてください!行く予定がある人は前知識0で行くのがおすすめ!

一部展示は休止中:
天界では実際に触れられるアート作品(浮遊体験とか!)もあり、それがまたとても楽しそうなのですが、感染症対策で一部休止していました。休止中の展示や最新情報は公式サイトでご確認ください。

闇の道を抜けて生まれ変わった俺は

ナメクジ
ナメクジ

最後!「闇の道」を抜けて終了です。「面白かったか?」と聞かれれば「抜群に!」と答えます。「立山曼荼羅について理解しましたか?」と問われれば顔を伏せます。おそらく、他の観光客も同じ気持ちでしょうし、だからこそゲストハウスの方もここを珍スポットとして教えてくれたのでしょう。

理解は難しく感じましたが、とても楽しいことに変わりはなく、最高だったぜ。

この記事の撮影機材
カメラ:α7C

地獄が見たいかー!

文中の通り、地獄をモチーフにした施設をこれまでいくつか見てきました。その中で、「これはすごかった!」というものを挙げるなら、ハニべ巌窟院が上位に挙がります。その内容は一切手加減なしの「ハードタイプ地獄」です。人によっては気分が悪くなる可能性もあるため、気をつけてご覧ください!

まんだら遊苑の詳細情報

公式サイト:富山県/まんだら遊苑
住所:〒930-0200 富山県中新川郡立山町芦峅寺 古屋敷15番地
電話番号:0764811216
場所:Googleマップで見る

営業時間:月曜日休みみたい
入場料:400円
駐車場:たくさんある

備考:ナイトウォークがめちゃくちゃ楽しそう
訪問:2021年