小さなメディアが生き残る術
リルステップ合同会社では、メディア運営を行っています。しかし、最近のGoogle検索の動向を見ると、厳しい現実に直面しています。Googleは「人の役に立つコンテンツ」を重視しているとしつつも、実際には「誰が提供している情報か」により重点を置いているようです。例えば、大手企業や有名サイトが運営するメディアが、内容に関わらず検索上位に表示されるケースが目立ちます。
2023年にはこの傾向が特に強まり、小規模なメディアや個人ブログの多くが大幅に順位を落としました。現在は若干回復の兆しがあるものの、「個人がブログで稼ぐのは難しい」との声が増えています。当社の運営するメディアでも同様の傾向が見られ、厳しい状況が続いています。
そんな中でも生き残るための方法として、次の2つの戦術が有効だと考えています。
リスティング広告を活用する
Googleの検索結果を見ると、ページの上部に「スポンサー」という枠が表示されます。これは、広告費を支払うことで自分のメディアを目立つ位置に表示させる仕組みです。この方法なら、自然検索の順位が下がってしまった場合でも、上位に表示させることが可能です。
もちろん、広告にはコストがかかるため慎重に計画する必要がありますが、自然検索に依存しない流入経路を確保するという意味では、リスティング広告は現実的な選択肢と言えるでしょう。
競合を徹底的に避ける
もう一つの方法は、競合が激しいジャンルを避けることです。例えばキャッシング、格安SIM、ダイエットといった分野は非常に人気が高く、大手サイトが検索結果の上位を独占しています。このような状況で、小規模メディアが1位を狙うのはほぼ不可能です。
そこで、競合しない領域を探し出し、そこに特化する戦術が有効です。例えば、格安SIMを扱う場合、誰もが知る大手を紹介するのではなく、知名度の低い会社に焦点を当てると、大手サイトとの直接競合を避けることができます。
また、扱うテーマそのものをユニークなものにするのも良いでしょう。例えば「大相撲観戦のノウハウをまとめたサイト」など、大手が取り上げていないニッチな内容を選ぶのです。それが稼げるかどうかは未知数ですが、他と差別化できる点は大きな強みになります。
あとがき
現在、小さなメディアが生き残るのは確かに難しい時代です。しかし、厳しい状況の中でも可能性はゼロではありません。リスティング広告の活用や競合を避ける戦略など、できることを一つひとつ試しながら進んでいくしかないと考えています。
これからも、読者にとって価値のある情報を提供し続けるとともに、少しでも多くの人に届く方法を模索していきます。